この記事でわかること
・モンテッソーリ子どもの家で1歳〜2歳にするお仕事 ・お家でモンテッソーリ教育をするときの目安
モンテッソーリ子どもの家で、
2歳児クラスより4年間過ごした息子の経過を振り返り
(0・1歳児クラスは未経験ですが、
園のお便りなどから参考にしています)
日々やっていたお仕事を一覧にしてみました。
モンテッソーリ教育では、
その日その日の課題があるわけではなく、
本人がやりたいことを選択して進んでいくため、
年齢ごとにきっちり決められているわけではありませんが、
それぞれの年齢で興味を持つもの、
感覚の発達に合うものが大体一致してきますので、
ざっくり参考にしていただければと思います。
モンテッソーリ教育 0・1歳児クラス(0歳〜2歳)
ぽっとん落とし
「落とす」という動作に夢中になる頃。
生活の中でも食べ物やおもちゃ、
食器などを落としたりしませんか?
これも敏感期が関係しているそうですよ♬
悪戯に見えるのでやめさせようとしますが、
思う存分落とすという動作を繰り返すことで
案外整ってきます。
爪楊枝やストローを細い穴に刺すという動作や、
コインを貯金箱の穴に入れるという動作は、
小さな穴に合わせる集中力、ひねるという思考力を増す目的が。
どんぐりやビー玉を瓶に落とすと落ちたときの音が楽しいです。
爪楊枝の先は削る、ビー玉の誤飲は危険ですので、
大人がついて行います。
スナップつなぎ
フェルトなどの両端にスナップボタンを取り付け、
ボタンをとめながらつないでいきます。
日常生活での身辺自立に向けて、
衣類の着脱ができる目的もありますし、
大切な指先運動にもなります。
着衣枠という教具にも、
スナップボタンやマジックテープの種類があります。
モンテッソーリ教育 2歳児クラス(2歳〜3歳)
秘密袋
中身の見えない巾着袋を用意して(手作りも可愛い♡)、
中に大きさや形の異なるモノを8つほど入れます。
全く同じものを2個準備して、
一つは大人が、もう一つを子どもに渡し、
大人が取り出したモノと同じモノを、
袋の中を見ずに手の感触だけで取り出します。
これは感覚教具として触覚に働きかけるもの
立体識別感覚を養う目的があります。
ピンクタワー
ピンクタワーの感覚教具は、ブロックの大きさを比べることで、
物の大小や組み立ての概念を理解でき、
手先を動かす練習にもなります。
色をピンク一色で統一させ、
唯一「大きさ」だけに変化をつけています。
積み上げていく動作で大きさの概念を学ぶ目的があります。
ハサミの作業
小さい子にハサミを持たせるのは少し怖いですが、
ハサミの動作は手指をとても使うので、
モンテッソーリ教育では小さい頃から持たされていました
(大人と一緒にします)
一番最初は細長く切った色画用紙に細かく線を入れ、
それを目安に切り落としていきます。
これは息子もかなり夢中になっていました。
大量の紙屑ができるので、持ち帰って貼り絵にしていました。
その後長めの線を切る練習をし、
すると一回づつ切り落としていた動作が、
切り続けるときの力加減を覚え、
この動きを調整できる様になると、
円なども上手く切れる様になりました。
さらに大きくなると、恐竜のシルエットや虫の形など、
とても線の細いところを切れる様になり、
今では大人に負けない暗い器用にハサミを使います。
色付き円柱
黄・赤・緑・青の4色に着色された円柱のセット
色によってそれぞれ規則性が異なっており、
高さや直径の違いを視覚的に認識する目的があります。
黄は高さ・直径ともに10段階に分けて減少
赤は高さが一定に保たれており、直径のみ10段階に分けて減少
緑は高さが10段階で増大するにつれ直径が10段階で減少
青は高さが10段階で減少するが、直径は一定
に保たれています。
並べることに夢中になる2歳頃から、楽しく学べる教具です。
4歳くらいまで園でやっていた様です。
円柱さし
2歳前後の子どもは穴に興味があり、
こちらも夢中になる感覚教具です。
つまみが付いた太さと高さが変化する10個の円柱を、
大きさが同じ穴にぴったりとはまる様にはめ込んでいく作業です。
続けていくうちに大きな穴に細い円柱が入っても、
ぴったり合っていないことに気づき、訂正していける様になります。
また10個という点にも理由があります。
感覚的に10がひとかたまり
という十進法の概念を身につけます。
お米うつし
容器に入れた生のお米を、
スプーンですくって別の容器(園では陶器)に移す作業です。
最近の子どもはスプーンで救って、
容器に入れる際の
手を返す動きが苦手な子が多いそうです。
着衣枠
ボタンを穴に通したり外したり、
ファスナーの開け閉めを繰り返し行います。
着衣枠にはその他リボンやフックなど12種類があり、
繰り返し練習することで手先指先の訓練と、
衣服の着脱という生活自立への一歩になります。
絵カード
モンテッソーリ教育では、文化教育という分野があります。
文化の敏感期はもう少し大きくなってからなのですが、
文化教育にも繋がり、言語教育へも繋がるのが、
さまざまな種類の絵カードです。
昆虫や草花、動物など、
本物の絵や名前が書かれたカードを見ながら、
語彙力をつけたり、文化に触れたりします。
幾何立体かご
幾何立体かごは青い色に塗られた木製の10個の立体です。
直径あるいは1辺が約6㎝、高さまたは側面の1辺が約10㎝に統一されています。
基本的な幾何学立体を触覚、
視覚を通して感覚的に認識することができるお仕事です。
彫り文字
板に彫られた平仮名の文字を、溝にそって指や棒でなぞることにより、
文字の形、線のとめ方、はね方はらい方などが身に付く様になります。
ハサミの作業でできた棒状の色紙を繋いでいく楽しいお仕事です。
0・1・2歳児 モンテッソーリお仕事まとめ
1・2歳児クラスのお仕事の特徴は、
手先と使うこと
五感に呼びかける様なお仕事が多いです。
手先を使うことはとても重要視されていて、
脳(前頭前野)への影響やその後の性格に
至るまで影響があるとおっしゃる科学者もいます。
モンテッソーリ教育に通うことができなくても、
お家でできることも多いモンテッソーリ教育。
むしろ園だけでなく、家で続けることが大切なので、
楽しく♬
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