育児が始まったら読んでほしい「子どもへのまなざし」親も育ててくれた育児書

こんにちは。世界中のお父さんお母さんが今日も育児に奮闘されていることと思います。

皆さんは「子どもへのまなざし」という本をご存知でしょうか?児童精神科医である佐々木正美さんの講演をまとめた育児書なのですが、保育者に向けてたくさんのメッセージが詰まった素晴らしい本ですので、もしまだ読まれていない方には是非手に取っていただけたらと思います。

子どもへのまなざしは、続、完と全3巻シリーズとなっています。
分厚い本ですが、目次ごとに読みたいところだけ開いて読むだけでも随分と気持ちが整います。
残念ながら佐々木正美先生は2017年に逝去されていますが、もし生きておられたら講演を聞きに行きたかったなあと本当に思います。

読み進めていく中で心に響く言葉がたくさん出てきますが、最初にはっとさせられた部分を少し紹介したいと思います。

ーやり直しが難しい乳幼児期の育児ー

乳幼児期は育児のスタートであり、とても大事な時期。それを建物にたとえて語られています。

乳幼児期が基礎工事のときで、その後の時期を、たとえていいますと小学校、中学校、高等学校、大学、あるいは大学院、留学などというのは、あとから造っていく建築の部分です。そういう意味から申しますと、小学校や中学校ぐらいが柱や床かもしれませんし、高校くらいになりますと外装の工事とか屋根の瓦など、そんなものかもしれない。大学や大学院、留学なんていうのは、内装工事かもしれませんし、あるいはカーペットや家具かもしれない。そうすると、みなさん、あとからやるものほど、やり直しがきくということが、お分かりになるでしょう。〜「A大学を卒業しました」、「B大学に留学しました」などというのは、ペルシャじゅうたんのようなものですし、スウェーデンの家具みたいなものなのです。「すばらしいですね」というふうに、訪問者は感嘆しますし、おどろきますよ。しかし、そんなものは、いつだって取り替えができるのです。ところが基礎工事に関心を持って、床をめくってみようなんて人はいないのです。そんなところはだれの目も向かないですね。けれども、いちど事があったとき、基礎工事がどれくらい建物の命運をけっするかということは、よくおわかりでしょう。修復不可能ということだってあると思います。建物ならいったんこわして、更地にしてもう一回建て直すということもできます。でも人間はそうはまいりません。かたむきそうになった建物に突っかい棒をしたり、いろんなことをして、それこそ腫れ物にさわるようにして、そっとそっとこわれないようにしていくより方法がない、ということだってあるでしょう

福音館書店 児童精神科医 佐々木正美

乳幼児期の育児は、ひとことでいえば、子どもの要求や期待にできるだけ十分にこたえてあげることです。せんじつめればそれだけのことです。しかしそれがなかなか十分にはできないのです。そして、子どもの要求にこたえてあげて、こちらから伝えたいことは、「こうするんでしょ、そうしちゃいけないんでしょ」と、おだやかに何回もくり返し伝えればいいのです。いらだったり、しかったりする必要はないのです。「いつできるかな、いつからできるかな」とらそれだけのことで、だいたいいいのです。

福音館書店 児童精神科医 佐々木正美

乳幼児期の育児で佐々木先生が一番大事なこととして、”幼い時ほど子どもの要求に出来る限り答えてあげること”とされています。 ほとんど全てのことにかんして、乳幼児期は子どもの要求を可能なかぎり、要求どおりに聞きいれてあげることが、子どもが豊かに人を信頼し、そして自分を信じていける子になるための前提なのだと書かれています。

本当になぜそれだけのことがこんなにも難しいものなのか・・この本の中には親業に対してたくさんのアドバイスも書かれています。
乳幼児期の育児に大きくフォーカスされていますが、これから思春期までの親子の関わりについてもその度に励ましてくれそうな「子どもへのまなざし」。いつも近くに置いておこうと思います。

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